ジャネットの本「True You」の感想

以前の記事で、ジャネットの本の感想を書く、と言っていたのですが、はや数カ月経ってしまいました。
到着早々に読破したのに、機会を逃しまして。

せっかくなので記録として書いておきます。もうすぐラトーヤの本が来てしまうことだし。

True You: A Journey to Finding and Loving Yourself

• 作者: Janet Jackson
• 出版社/メーカー: Karen Hunter
• 発売日: 2011/02/15
• メディア: ハードカバー

目次：
Breaking Free
"As Pretty As . . ."
Hold Back the Tears
"I'll Just Starve Myself"
"Smile, though your heart is aching"
God and Dogs
Good Times
Dicipline
Escapade
All Right
"Young Love"
Fame
"Fantasy"
Start Anew
Control
Rhythm Nation
My Velvet Rope
Soul Support
Loving My Life Today
Meed David Allen, My Nutritionist
Afterword by David Allen
Epilogue　187
Recipes 189

さて、ジャネットはこの本のプロモーションで、この本のことを、「自伝ではない」と繰り返し言っていましたし、出版の目的はあくまで、ダイエットの体験をシェアし、自分のコンプレックスとどう向き合ってきたか伝えることで読者の役に立ちたい…ということでした。

とはいえ、彼女にとって初めての本ですから、それ以上のものを私は期待していたのです。

が、良くも悪くも、「予告を裏切らない」内容でありました。

徹底して、「自分のコンプレックス」と「ダイエット」に的を絞り、それ以外についてはほとんど書かれていません。

もちろん、各エピソードはジャネットらしさが溢れています。コンプレックスを隠さず、率直に語っています。
姉リビーに憧れたこと、食べても太らないラトーヤを羨んだこと、マイケルの憧れの女性と自分を比較して、コンプレックスを感じたこと、その女性のウエストに憧れて、彼女がやっていた乗馬を自分も始めたこと…

そして、ダイエットのアドバイスも、実直そのもの。奇を衒った、「○○しか食べないダイエット」のようなものではなく、「規則正しく食べる」ことの大事さを説き、「絶食」と「まとめ食い」はダメよと諭す、まさに正論が、ジャネットの実体験と栄養士のアドバイスを通じて決して押しつけがましくなく書かれています。これを読むと、昼食抜きとか、止めよう…と素直に思いますし、ダイエッターにとっては心の支えになりそうな本です。

でも、それらは、私が（勝手に）期待したものではなかった。

私は、自然体な中でも、強烈にスターに憧れたジャネットや、負けず嫌いなジャネットや、彼女のアーティストとしてのプライドが読みたかった。

マイケルが「Moonwalk」で語ったような、控えめな中にも燃える闘志、生真面目とも言えるほどの真摯な姿勢、どんな挫折があり、どんな信念で乗り越えたか、普段はわざわざ語らないけど、本当はこんなこと考えてるんだぜみたいな、そんなことを、マイケルと形は違えども、ジャネットの言葉で語ってほしかった。

だって、ジャネットだって、スターなのですから。「自然体」は共感できるけれど、「自然じゃない」ところがあるからこそスターなのであって、わざわざ普通の人と同じコンプレックスについて語らないで、ジャネットにしか言えないことを語ったら？と思ってしまうのでした。

…と色々言ってしまいましたが、そもそも、予告通りの本なのですし、分類も「Self-Help」なのですから、その意味では★五つでしょうね。。Amazon.comでの評判も良いようです。

第一章の「Breaking Free」はこの本の総括とも言える内容であり、この章を読めば本書全体の温かな印象が掴めると思います。（前回記事で、拙いながらほぼ全部訳しました→こちら）

写真もたくさん載っています（30枚ぐらい）。ジャネットの写真は、気取らず、素敵なものばかりです。
Amazonの「なか見」から拝借。



A dog's love is one thing you can count on.
Your dog doesn't judge you.
In many ways, like God, dogs are love.
- from "God and Dogs"



My father, Joseph Jackson, is a man who truly is old-school.
People may not understand him, but I know he loves me and my family.
- from "Dicipline"



Mike named me "Dunk", and we shared every dream, every confidence.
I was his little sister; he always knew that I had his back.



As Jermaine sang "Smile", I thought it was the perfect anthem to remember our brother by.
Michael made us smile, even when his heart was breaking.
- from "Smile, though your heart is aching"
＊この写真は本に載っていたものではありません＊


ラトーヤ＆リビーとの写真もあり、初めて見ました。
All For You ツアー中ハワイにて、とあり、2002年頃と思われます。珍しい時期では？（ラトーヤファンにしか通じない話）


マイケルとの写真は３枚です。これは見たことがあるものでした。
未発表のものも持ってそうですが、今やマイケル本人の許可がとれないので、ジャネットとしては出したくないのかな～？　と推測。

たくさんのジャネットの写真といい、
おなじみの曲名が並ぶ目次といい（"Young Love""Fantasy"も入っている！）、
ジャネットファンにとっては大好きな、抱きしめたくなる一冊なのではないでしょうか。
（そうすると私は100%のジャネットファンではないようだ。好きなんだけどな～。）

普段であれば、すごく良いと思ったもの以外、特に取り上げないし、
私にとってはそうでなくとも、心に響く人もいるのだろうと思うと、本当に本当に野暮な感想なんですけれど
予告してしまったし、もしかして、気になってる方もいるかなあと思ったので書きました。
私みたいな人は、ジャネットが自ら「自伝」と呼べるものを出したときに買うべきですね。
これはあくまで、自己啓発本だと思いました。


最後に、また宣伝。
ラトーヤの本は6/21発売です。
ページ数多いんですよこれが。
上記のTrue Youが259ページ（レシピ除くと190ページぐらい）、Moonwalkが300ページ、
この本は352ページ！
長年の執筆で盛りだくさんなのでしょうねえ。
写真もいっぱいあると良いな＾＾

Starting Over

• 作者: La Toya Jackson
• 出版社/メーカー: Gallery
• 発売日: 2011/06/21
• メディア: ハードカバー

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タグ：ジャネット

コメント 2

はじめまして！
私もMeeさんに同感です…。"True You"というからには、true Janetをちらっと見せてくれるのかなーと思っていたので、私のイメージとは違ったかもしれないです。それこそマイケルがMoonwalkでドビュッシー好きを告白(?)してたみたいな感じのが読みたかったとも思います。
あと、ラトーヤの本、内容的に、どの時代から始まるんでしょうね。Inside the Jackson Family、全部が全部本当だとは思いませんが、結構興味深く読んだので気になります。


by beluga2805 (2011-06-06 23:09) 

beluga2805さんはじめまして、コメントありがとうございます＾＾

そうなんですよ～　そういう、ちょっとした告白もなかったですね。この本に「あったもの」より「なかったもの」の方が多かった、なんだかそんな印象です。

ジャネットは「私が子供の頃にこの本があったら良かったのに」と言っていたし、
少女に語りかけるつもりで書いた本なのかもしれませんねえ。。

ラトーヤの本はまさにInside..の続きの時期から始まるんだと思いますよ。元夫の話も出てくるようですし。
ちなみにおととしのＴＶでも、この本の予告してます↓
執筆期間長いんですよ、ホント。
http://www.youtube.com/watch?v=U7OpR_aK9Gc
by Mee (2011-06-07 01:24)