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例の雑誌を読んで、例の曲について書いてみる [雑感]

最初にお断りしますが、今回記事は、HIP-HOPをまったく理解していないブログ主による戯言ですからね?

beatleg magazine 8月号 (vol.133)

beatleg magazine 8月号 (vol.133)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: レインボウブリッジ
  • 発売日: 2011/07/01
  • メディア: 雑誌

マイケル・ジャクソン
無敵の序章『Invincible』、
膨大に残された珠玉の未発表曲、
徹底検証


さて、今回も迷わず予約購入しました、この雑誌特集第三弾[ぴかぴか(新しい)]

私も、やはり最初はいつも通りの長谷川さんの熱い文章に心打たれ、

次に……こっちは「私も」ではなく逆で…

「Invincible」各曲の評価に心から共感いたしました。。

長谷川さんとここのブログ主は音楽の趣味が同じみたいです。
そしてマイケル・ジャクソンその人自身とも趣味が共通していると信じています。。(ただし、ファンクネスに於いては、という限定でして、私の方がはるかに狭いでしょう。。)

ただ、好みでないものを「嫌いな曲」「中途半端」としてあっさり切り捨てておられる潔さに、
私にはない「プリンスファンらしさ」を感じてしまいました。

だって。
多作なプリンス様なら、「こんなこともあるよね~」で済むかもしれませんけどね?
マイケルは数年に一回、いやいや十年に一回渾身の一作がようやく出るというペースだったのですからね??
アルバム曲をそうあっさり切り捨てるわけにはいきませんよね。

いや何かあるはずだと。
これが好きになれない私が間違っているのではないかと!(笑)
待ちに待った曲が「あんまり」であったショックを隠し、マイケルを信頼してみるわけです。
その甲斐あって、何度も聴くと、不思議と物凄くイイ曲に化ける瞬間が来ます。
曲が化けるのではなく、自分が追いついてるんでしょうね。
そうやってかなりの数の曲を克服してきたのを思いだしました。
マイケルが真剣なら、ファンも真剣に聞かざるを得ないってわけで。。
おかげで、「Invincible」を聴く頃にはこんな作業をせずとも「Unbreakable」をはじめとして最初からどストライクであり、すっかりマイケルと同じ趣味になっていたのですが(まだ言うか)、

やはり、 2000 Watts は、はて?という感じだったんですね~。

良さが分かってないだけなのか、
今回ばかりは本当にマイケルも「やっちゃった」のか。

野暮を承知で、後者(やっちゃった)の方向で、解釈してみようと思います。

本書では、以下のように評されています。(一部文言改変)
「低い声。そして清純なイメージと真逆の露骨な描写があり、新機軸、確信犯の曲である」
「マイケルがこの曲でワッツ地区を広めることがチャリティーになる」
思うに、上記の二つが選曲理由の柱なのではないかと思います。
そして最後には、以下の通りばっさりです。
「マイケルの思うヒップホップなのだろうが、申し訳ないが…(中略)中途半端である」
私はなんとなくこれに納得してしまうのですが、それは、2005年のインタビューがあるためです。

マイケル インタビュー Geraldo Rivera 2005 パート3


3:34~
GR: On the other hand, I interviewed Barbara Streisand at one pivotal point in her career, she was going to do duets with the BeeGees and other popular artists- she kind of changed the tempo to surprise people. Would you ever consider more of a hip-hop approach?

MJ: (終始、首を振りながら)I’ve done a lot of it already… In my true opinion I'm not sure. I don’t really rap, but I could… I’ve written songs with rap versus in them for very famous rappers, but they’re much better at it than I am. That's why I won't compete with it.

ヒップホップ的なものをやろうと思うか?との問いに、
ずーっと首を振りながら、
「色々とやってみたけど、、正直なところ、これからやるかはどうだろう…」とどうも否定的な様子で、
ラップしてみせてよ、と言われると、
「もっと上手な人たちがたくさんいるから、それで競争しようとは思わないよ」とにっこり。


余所様の日本語スクリプト記事だと、このやりとりでのマイケルは
「たくさんやってきたよ」
と、誇りを持っている様にも読みとれるのですが、映像を見ているとどうもそういうニュアンスではないように見えます。


マイケル自身、自分のHIP-HOP的な作品は、ひとつの「試み」であった、と捉えていて、
「immortal」のカテゴリには入ってこないのではないかなあ。。と。

そして、何より、この曲、 マイケルである必然性が薄いといいますか、
他の人が歌ったほうが良い曲になる可能性を感じさせてしまう点で、
他の曲とは一線を画している気がいたします。
(どこぞのコメントにあるように、Insyncっぽいですし)

でも私は、「XX」 とはまったく思いません。
いえ、「XX」だったとしても好きです。

だって、

「やってみたけど、あんまり上手く出来なかったなア……」

なんて思ってるマイケル…
物凄くカワイイじゃないですか(・∀・)[揺れるハート]

そう思うと2000 Wattsも愛すべき曲なんです^^ (独特の解釈です・笑)


さて、そんな事を言いつつも、この曲が「イイ曲に化ける瞬間」が来たら嬉しいし、
むしろ、そうだったのか!と思う日が来てほしいし、
あらたな解釈を期待しているのであります。


ですので、この本でどのように書かれているかも気になるところです。

Man in the Music: The Creative Life and Work of Michael Jackson

Man in the Music: The Creative Life and Work of Michael Jackson

  • 作者: Joseph Vogel
  • 出版社/メーカー: Sterling Pub Co Inc
  • 発売日: 2011/11
  • メディア: ハードカバー


音楽ライターの徹底取材による、本格的な作品解説本です。
本国アメリカでは「初」と言っても良いのでは?
マイケル本は数あれど、肝心の、生涯を通じた作品解説本って、なかったですしね。
著者のジョセフ・ヴォーゲルは生前から取材を開始していたようなのですが、マイケルが亡くなっても予定を早めて発売することなどなく、取材を続け、ようやく出版となりました。
彼の書いた詳細なレポートを読むと、本書への期待が高まるのです。

ジョセフ・ヴォーゲルによる「Holleywood Tonight」シングル盤の解説

ソニーは、シングルバージョンでは、アルバムバージョンと異なり、テディのブリッジ部分をカットし、マイケルの意図であった緊張感が高まってゆくドラマ性を再現することにした。 マイケルのアイディアであった、ビートボックスや、うねるホーン、ストリングスを生かし、ホテルで録音されたテープから取り出されたオペラ風のボーカルを加えている。 さらにボーカルの過剰な処理を避け、オリジナルに戻した。 その結果、アルバム・バージョンと比べ、ファンキーで、未完成感のあるシングルとなった。

シングルバージョン


解説にある通り、アルバムバージョンより声がずっと自然です、、アルバムのは、テディのナレーションもちょっとやり過ぎだしなぁ。
これを教訓に、次回アルバムではオリジナル重視路線にしてくれるのかな。


原文:
Riley would have undoubtedly used Jackson's version had their been vocals for it. Unfortunately, they were never recorded. With the new single, however, Sony decided to cut the spoken part completely and showcase instead some of the heightening drama and tension Jackson intended for this section. They used his beatboxing, his idea of swelling horns and strings, and his operatic vocal (pulled from a tape left running during a recording session in a hotel room). In addition to the bridge, the vocals on the new single are left un-processed and the production is scaled back. The result is a single that has a rawer, funkier, but less finished feel than the album version.


さて、この本で2000 Wattsはどのように解釈されているのか?

本当は、「Shout」についても色々書きたかったのですが、、長くなるのでこの辺で。



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タグ:マイケル
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