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スティービー・ワンダー My favorite & StevieとMichael その2 [ファンク]

前回記事の続きです。

12~14の3曲は、可変枠。今なら、ちょっと変えて、Love light in flight※、Happy Birthday
あとは最新アルバムの「A Time 2 Love」から一曲入れたい。

Love light in flightをベストに選ぶ人は少ないかと想像します。完全に、懐かしさからのチョイスですけど、共感してくれる方、いないかなあ…
これも、聴いていた当時を思い出す切なさも相まって、大好きな曲です。

Love light in flight



さて、話は戻り、

2.迷信
3.悪夢

のすばらしさは多くの人に既に語られ尽くされていますけれど、
下記の素敵な本の力を借りてここにも記録しておきたいと思います。

盲目の信念

盲目の信念

  • 作者: デニス ラヴ
  • 出版社/メーカー: 東京書籍(株)
  • 発売日: 2003/08/29
  • メディア: 単行本



「迷信」
stevie wonder "superstition"



(引用開始 p387)

トーキング・ブック大ヒットの予感は、アルバム発売日の三日前、1972年10月24日にリリースされた最初のシングル、「迷信」だった。曲の最初の部分---抑え気味のドラムのリズムに、いきなり、うなるような、ファンクそのものの、力強いクラヴィネットのリフがかぶさっていく---を聴けば、この曲がとてつもない名曲だということがはっきりとわかる。そして、スティービーのボーカル。

Very Superstitious (ひどく迷信くさい)
Writing's on the wall (壁に書いてある言葉)

さらにつむじ風のようなトランペットとサキソフォンが加わり、「迷信」はいっきに高みへと駆け上がる。この曲の鍵となる歌詞、


When you believe in things you don't understand (理解していないものを信じると)
Then you suffer (苦しむことになる)

は、それ自体でさまざまに解釈できる含蓄に富んでいるが、この曲には、聴く人の腹(ガット)に直接響くような、感情に訴える力がある。「迷信」はいまでも、ロック、ポップ、ファンク、ソウルが完全に融合した傑作だと評価されている。(中略)「迷信」が、スティービーの最高傑作だと考える人は多い。


(引用終了)

「迷信」の魅力を、見事にまとめてくれた文章に、
自分の気持を代弁してもらったような安心感を覚えます。

私は、歌詞のもつ含蓄など理解せずに長らく楽しんできましたし、
それだけでも十分過ぎるほど魅力のある曲なのですけれど、
やはり、
When you believe in things you don't understand
Then you suffer
..のフレーズには、はっとさせられますね!

震災後に乱れ飛ぶ、さまざまな陰謀論やら、
まがまがしいセオリーにさらされがちな今の日本人こそ耳を傾けるべきかも?


「悪夢」


(引用開始 p364)

モータウンは何年もあとになるまで理解しなかったが、スティービー・ワンダーの行動規範は、怒りに根ざしたものではなかった。スティービーはそういう種類の人間ではない。もちろん、怒りを感じることはあったが、それに振り回されることはなかった。不思議なことにスティービーは、たとえ怒りを感じているときでさえ、人びとの反発を招くことなく、自分の意見を聞かせることができた。スティービーだからこそ、「悪夢」のような、辛辣な皮肉たっぷりの曲をレコーディングしても、猛烈な反発を受けずにすんだのだ。

本気で俺たちの意見を聞きたいというなら
'Cause if you really want to hear our views,
答えはこれだ!「あんたはなにもしていない」
You haven't done nothin'

スティービーが「悪夢」をうたっても、その怒りを向けられた人びとは、「そうかい、勝手にしろ、恩知らずのろくでなしめ」とは思わないのだ。むしろ、「君はそう感じているのかい?わたしもよく考えてみよう」となる。それは、スティービーが怒りではなく、喜びを原動力にしているからだろう。スティービーは、60年代の申し子そのものなのだ。「すべては愛だ、ぼくたちはたがいに愛し合う方法を見つけなきゃいけない」

(引用終了)


上記にあるような、スティービーの大きな心や、特別な能力については、6歳のスティービーと母のルラとのやりとり(p237~)でも象徴的です。
可能な方は是非読んでいただきたいなと思います。
(4ページもあるので、引用はあきらめます^^;)


この本を通じ、スティービーの「特別さ」について深く知れば知るほど、
マイケルにとってスティービーがいかに大きな存在であったか、思いを馳せずにはいられません。


マイケルが、最も最近、スティービーについて語っていたのは、このインタビューでしょうか。
あまりステキな話題ではないものの、スティービーをどう見ていたかが良くわかるコメントでした。

マイケル インタビュー Geraldo Rivera FOX 2005 パート5


1:54~
エミネムのビデオの件に関して、「スティービーが味方してくれて嬉しかったでしょう、兄弟愛を感じましたか」、というインタビュアーの質問に対し、マイケルの回答は、そういう普通の人が思うような次元の回答にはとどまっていません。語気を強めて、こう答えています。

スティービーは、本当に、「bulls***」って言ったんだ。スティービーが、その言葉を使うなんて、余程のことだよ。 僕にとって、スティービーは、musical prophet(音楽界の、預言者・指導者)だ、スティービーの言葉は、皆が耳を傾けるべきもの、そのスティービーが、エミネムは間違っているというのだから、彼は反省すべきなんだよ。

MJ: I’ve never met Mr. Eminem, and I’ve always admired him and to have him do something like that was pretty painful as an artist to another artist and it’s sad because I think what Stevie Wonder said is true, I just don’t want to say too much more than that. He (Eminem) should be ashamed of himself what he’s doing. Stevie said he’s bulls***. He used the word. That’s what he said. I’m not saying it, Stevie said it. Stevie’s amazing. He’s one of the sweetest men in the world.

GR: Stevie did and he is bulls***. So, when Stevie said that, did you feel a tremendous sense of reassurance, of brotherly love, there?

MJ: Yes. I love Stevie Wonder. To me, he’s a musical prophet. I’ll always love him. A lot of people respect Stevie and he’s a very strong entity in this medium, in this business and when he speaks, people listen and it was wrong of Eminem to do what he did. I’ve been an artist most of my life and I’ve never attacked a fellow artist. great artists don’t do that. You don’t have to do that.


マイケルの心の大きさが伝わるコメントでもありますが、
ここで注目したいのは、

「prophet」

マイケルは、スティービーの発言に、神の言葉を信じるのと近いレベルで、信頼を置いていたようです。



★ここでは触れていない、マイケルとスティービーのコラボレーションについては、
iafl1958さんの記事にとってもとっても詳しいです♪♪♪
http://ameblo.jp/iafl1958/entry-10646798634.html

★そして、これも一応コラボレーション(?)、We are the world収録時の
スティービーのエピソードはクインシー・ジョーンズ自叙伝より引用した過去記事を。
皆が壁にぶち当たった時、単独行動して打開策を提案するというスティービーの行動力!
でも、レイ・チャールズがへそを曲げて、提案は受け入れられずに終了、というオチつき^^;
http://meetoytoy.blog.so-net.ne.jp/2010-02-13-2

★そんなWe are the world
5:25~で、終盤の大部分を独唱するスティービーのレコーディング風景。
サビの大部分はマイケルが作ったといいますから、
やはりこれはクインシーを介した楽曲提供といってもよいかも。
(何やらミスし、「messed upの歌」を作ってしまう様子がツボ)
http://www.youtube.com/watch?v=FIggbLRIj_M



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