BADバージョン違いのお話 続編

以前、このブログではBADのバージョン違いを話題にしておりましたが、

イントロの語り　I Just Can't Stop Loving You
イントロの息遣いと鼓動　マイケル・ジャクソン BAD より

新たな事実がわかりました！！

①「I Just Can't ～ のイントロの語り」そして「Smooth Criminalのイントロのフランク・ディレオの息」には、どちらにも、「ズッカレリ博士」による立体音響テクノロジー「HolophinicsTM」が使われている。
（ズッカレリ博士、存じ上げないのですけれども、謎が多いことで有名とのこと…）

②その録音風景から察するに、「I Just Can't ～ のイントロの語り」はマイケルが実際にベッドに寝そべり、横にマイクを据えて、語りかけるように録音されている（！！）

③しかし、のちにHolophinicsTMの使用をめぐって訴訟問題となり、後のプレスではこの技術を用いた「I Just Can't ～ のイントロの語り」＆「Smooth Criminalのイントロのフランク・ディレオの息」がカットされた模様。


見つけてくださったのはIAFL1958さんとコメントを寄せられているコッピさん。IAFL1958さんのブログはサイドバーの「読んでいるブログ　It's All For Love－愛こそはすべて－」から飛べます。マイケルのお話、そして私が凄く興味を持っているファンクのお話等々がとっってもためになる、情報満載のブログです♪
それにしても、いやあ～みなさまの調査力、すごいです！！
訴訟問題で消えたなんて、知る由もなかったです。
しかし嬉しいのは、マイケルが望んで消したわけではなさそうだ。　ということ。
あったほうが良いもんね♪


しかし、不思議なことに、
＞「Smooth Criminal リミックス・エディション」1996にCD発売？
＞　01.Extended Dance Mix
＞　02.Extended Dance Mix Radio Edit

には「フランク・ディレオの息」が残っているようです。
（上記、IAFL1958さんのブログからそのまま引用させてもらいました）

というわけで、私が勝手に提唱（？＾＾；）していた、
フランク・ディレオの解雇、その前後の時期のいざこざがあったから、「息」をカットしたのかなあ～
という説も、まあ可能性がまだ残っているのかなあ、とも言えそうで、謎が謎を呼びます。。

（嫌いな人の息の音で自分の曲が始まったらマイケルだって嫌だろうしなあ。そして、もしかしたらこの「息」でフランク・ディレオは売り上げのいくらかを貰っていたのかしらん。。って、なんとも、夢もロマンも、そして根拠もない説ですが。。＾＾；）

マイケルとフランク・ディレオの間には、色々あったようですが（お金をごまかしていたり）、そもそも、一般的にマネージャーとアーティストというのは利害が対立することが多いので、フランクが特別悪人ってわけでもなさそうですけどね。

そんなこんなはともかく、９６年にめでたく復活（？）しているということで、
色んな事が解決したのだと思うことにします！！！（おおざっぱ＾＾）


★★★


さて、この件を調べてMichael Jackson for the Recordを読んでおりましたら、あらたな小ネタがいくつか見つかりまして。

④The Way You Make Me Feelも初期バージョンと後のバージョンが異なっており、後のバージョンでは「Remix with more prominent vocals and harmonies」に置き換わっている。

⑤I Just Can't～のイントロカットの話もFor The Recordには記載されている。そして、「I Just Can't～のイントロは、SweetbackのSoftly Softly（1996）にサンプリングされている」とある。

⑥Smooth Criminalのフランク・ディレオの息カットの話は、なぜかFor The Recordでは触れられていない…（ですよね？？私が見逃してるわけじゃないよね？？）。
代わりにといっては何ですが、曲中の「Everybody please leave there right now!」はブルース・スウェーデンの声である、という話題が提供されている（笑）。そうだったのか。
確かにクレジットに「Announcement by Bruce Swedien」…色々見逃しているものだなあ。


④は、今現在、検証しようがありません＞＜。実家に帰って初期のテープを聞かないといけませんから。。しかし、テープとCDじゃそもそも比べ物になんないんじゃ？というわけで、初期のCDを持っている方にしかわからないのかも…、コッピさんお持ちなのかな…、あ、ジャクソン６さんならお持ちかも。

そして、⑤のSoftly Softly（1996）はこれ。


I Just Can't～のイントロのサンプリング、わかりますか？
期待してずっと聴けども、なかなかそれらしきものがないですよね？
私が思うに、4:20の息を吸う音だと思うんですが。。
細かいっ！
聞いてもわからないほどさりげないサンプリングってどうよ。

いや、それにしても、奇しくも「ディレオ息」と同じ1996年に、「イントロ語り」も形を変えて復活してるんですね。
やっぱり何かあるのかな。

いやーーマニアックなお話をここまで読んでくださり、ありがとうございました＾＾；


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タグ：マイケル

コメント 7

はじめまして、実はランキングに載っている方なのでたまに勝手に
拝見させていただいています。ＩＡＦＬ1958さんを私も最近知ってマニアックな事知っている方だと関心しています。私自身も一年位マイケルの記事を書いていますがマニアックではないけれども突っ込んで書いている部分もあります。慈善活動は同じアメブロの方から教えて貰った「Silenced Truth」
http://www.thesilencedtruth.com/index.php?option=com_content&view=article&id=65&Itemid=59
というサイトを全部訳しました。正直堅い文章なので上手く訳せているかはわかりませんがサイドバーにリンクしてあります。マイケルの事を長く書いている方他にも何人かいらっしゃいますが上手く連携していけたらと思います。
トラックバックはややこしいのでブックマークでとりあえずいいんでしょうか？
ブログ村と人気ブログランキングの参加だけでは何か物足りない今日この頃
です・・・
by エボニーエッセンス (2010-08-26 12:03) 

エボニーエッセンスさんはじめまして！

私も、エボニーエッセンスさんのブログは以前から、マイケル関連を検索していて辿り着き、存じ上げています（*＾＾*）。

そんなブログがたくさんある私です。同じマイケルブログでも色んな作風・芸風（？？）がありますし、ファンの度合いも様々ですが、形は問わず、その方独自の視点があるブログが大好きなのです。

マイケルの慈善活動。私は９０年代からのファンですが、正直、そちら方面には無頓着でした。それは、マイケルが類まれなほどの人格者だということは自分の中で「あまりにも当たり前なこと」として片付けていたからかもしれません。

ですが、気付けば具体的なことはほとんど知らないのです…！
そもそも、海外にも日本にもマイケルの慈善活動をまとめた本は無いのでは？（そういう本が読みたいというコメントをamazon.comで見たことがあります）
ですので、海外サイトと、それを訳されているエボニーさんのような方々のブログが貴重なソースなのではないでしょうか？？
記事読ませていただきますね。
by Mee (2010-08-26 23:37) 

Meeさんこんばんは！
IAFL1958さんの所でコメントさせてもらったコッピです。

IAFL1958さんに教えてもらいこちらの記事を読ませていただきました。
そしてビックリ！the way...にも違いがあったなんて！！
全く気がつきませんでした･･･
ビックリして両verのCDを聞き比べてみたらご指摘の通り違いがありました！

original音源をyoutubeで探しても見つからなかったのでリマスタ版でご説明します。
曲の最後、4:30くらいからの
♪Give It To Me-Give Me Some Time
Come On Be My Girl-I Wanna Be With Mine
Ain't Nobody's Business-Ain't Nobody's Business
But Mine And My Baby's Go On Girl! ･･･
が初期バージョンには無かったです

初期版にも1回はこの部分が入っている(リマスタ版の3:23にあたる箇所)のですが
最後の方は普通にフェードアウトです。
このボーカルを入れる回数を増やした、BADの逆パターンかなと感じました。

Meeさんに教えていただいたFor the Recordの
「Remix with more prominent vocals and harmonies」
はこのことを指しているんだろう、というのが私の結論です。

貴重な情報を教えて下さり、ありがとうございましたm(__)m
by コッピ (2010-08-28 01:22) 

コッピさんこんばんは、コメントありがとうございます＾＾　

そして、検証ありがとうございます！

早速聴いてみました。もちろん手持ちはリマスタ版しかありませんので、リマスタ版3:23～と4:30～のボーカルを確認。。

なんと、今やすっかり「ある」のが当然の
4:30～"Give It To Me～"が無かったなんて～～Σ(ﾟдﾟ;)

あわてて初期の歌詞カードを見ましたら、
確かにその部分はすっぽり抜けていますね！

あれだけ初期版を聴いていたのに、気付かないものですね。。

それにしても、リリース後にまでこれだけテコ入れをするとは！！まさに職人のようなこだわりを感じます(^_^;)
それだけ完璧を目指していた（＝不満が残っていた？）ことの表れかもしれませんね。。

あとでテープを聴いてみます＾＾

（余談ですが、この正確な歌詞カードも凄いですよね。。メインボーカルからバックボーカルまで、そしてHee hee! Aaow! Chika-chikaまで、余すことなく載っていますからね。。）


ところでこの記事なのですが、実は海外wikiに「バージョン違い」がしっかりと列挙されていたのが始まりでして。ソースがFor the recordとされており、本棚から引っ張り出した次第です＾＾；。灯台もと暗し。
http://en.wikipedia.org/wiki/Bad_(album)

wikiはほんとに凄くて、それぞれの録音時期を、マイケルの歌唱法から推察なんてことも議論されています。例えばLiberian Girlは80年代前半のやや優しいボーカルで、他の曲とは明らかに時代が違うとか…
http://en.wikipedia.org/wiki/Talk:Bad_(album)

いや～、世界のマイケル探究家たち恐るべし、
そしてwikiを侮るなかれ。なのでした(^_^;)
by Mee (2010-08-28 03:28) 

Meeさん、こんにちは♪
引き続き「BAD」の検証ありがとうございますm(_ _)m
おまけに「海外wiki」にはこれまたびっくりです。
英語が苦しい私なのですが、
「バージョン違い」の部分はしっかりチェックさせていただきました。

やはり、Meeさんやコッピさんの仰るように
4つの違いが明記されていましたね。

そしてまた驚きの推察が…
＞Liberian Girlは80年代前半のやや優しいボーカルで、他の曲とは明らかに時代が違うとか…

そういわれてみれば、あの「噴水インタビュー」で
「最近、曲を書いてるよ。ジャクソンズのアルバムの曲とか…
　Liberian Girlとかね。」
ってハッキリ言ってましたよね！！！
合ってますか？？？

噴水インタビューは1983年でしたよね！！！
その頃既に録音済みだったのかしら？？？
1983年、スリラーの頃と1987年「BAD」の頃では
マイコーの声質が違うと気づいていたはずなのに
Liberian Girlは、今までスルーしてました。

あのマイコーの幻想的で力強いボーカルに酔いしれるばかりで…。

これまた追求して聴いてみます。
分かるのかどうかあやしいもんですが…。

謎だらけのマイコー、やっぱりすんごい人ですっ！！！
Meeさん、ありがとうございました(*^_^*)☆☆☆
by IAFL1958 (2010-08-28 14:13) 

IAFL1958さんコメントありがとうございます♪

そうです、Liberian Girlについてはあの噴水インタビュ（８４年と書かれていることもあり）で語っていますよね。確か当初はピラミッド・ガールというタイトルだったはずですが、あのときにマイケルがどちらのタイトルを言っていたかは、失念。でも当時に曲が出来ていたということは、録音は早くてもおかしくないですね！

…とはいえ、８４年のVictoryと８７年のBADはほぼ同じ歌唱法のような気がしており、この数年の違いは聴き分けられません。。

最近初めてアルバムVictoryそしてジャーメインとのTell Me I'm Not Dreamingを聴き、「BADと同じ声だ～(･∀･)あのセクシー＆パワフルな声の時期の歌がまだあったのね♪」と喜んでいたぐらいですので＾＾；

…出直します（笑）
by Mee (2010-08-29 00:58) 

http://www.youtube.com/watch?v=J881QNZfI7Q
↑これじゃないですか?
by MJ LOVE こい (2011-04-24 22:26)